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2007年10月 9日 (火)

実験映画の醍醐味

映像は今日のヴィジュアル・アーティストにとって一つの表現手段となった。しかしそれはふつうのテレビやコマーシャルの映像とどこが違うのか? 映像はどこからアートになるのか?

現代詩人とコピーライターが同じ「言葉」を用いながらアートとビジネス、無償の個の表現行為とマス社会での利潤追求の経済活動という正反対な方向へすすむように映像でもアートとしての映像(脱マーケットの個的な表現行為)とビジネスや産業のための商品(マスマーケットと大量消費)とでは、その向かう方向も意味もまるで違っている。

コマーシャルやビデオクリップが何度か見るうち飽きてしまうのに対し、詩がくりかえし読まれ音楽がくりかえし聞かれ演奏されるように、アートとしての映像も、多様な意味を生みだす答えのない謎のようなところがある。すぐに意味が理解され、ただちにマス(大衆)に受け入れられる単純さとは別の魅力がそこにはあるのだ。一種の「深さ」と言ってもいい。それは作者個人の内的イメージから探しだされ紡ぎだされるものだからこそ、唯一無二であり信用できるものなのだ。
(西嶋憲生)Nishijima_2

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