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2008年3月12日 (水)

ここにいても良いと思える確信

卒業生の声
倉重哲二 (2008年3月5日)

倉重哲二●アニメーション作家。『兎ガ怕イ』、『スクリプティング・ゴースト』がイメージフォーラム・フェスティバルで公開され、国内外の映像フェスティバルで多数上映された。最新作は『眺めのいい部屋』
Animalgirl

2月に「眺めのいい部屋」というタイトルの新作を発表したばかりだ。
個人の制作以外に作品を集め上映会を企てたり、たまには地方の作家と交流し、アニメーションの授業を担当してみたり、気がつくとここ数年、活動のほとんどがアニメーションにまつわることばかりになっていた。
ぼんやりと妄想する。作品を作る。発表する。作品を肴に他人と語る。全く日々の糧にならないけれども作家活動をやめられず、イメージフォーラムを卒業したばかりの頃は、何者でもない日が永遠に続くかと思った。アニメーション作家という言葉がこそばゆく、初対面の人に自分が何者であるか説明するとき、そういう言葉を使うのを躊躇った。時間は余分にあったが、安寧とは程遠い心地だった。それでも映像の周縁に身を置いておけたのはイメージフォーラムに通った日々があったからかもしれない。初めて、教室で自分の作品が講評されたとき、映像という表現の場に自分が携わってもいいのだということの実感を強く感じたことを覚えている。志を同じくする人の存在、講師たちの存在と言葉、そういったものがサーチライトだった。生きるために必要なのは、時として糊口をしのぐ技術じゃなくて、ここにいても良いと思える確信なのだと思う。
アニメーションという表現があなたの心に何かしらフックしているのならばこの研究所に通うことであなたも確信を持つことになるかもしれない。

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