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2009年5月17日 (日)

ジャパン・トゥモロウ審査講評ーしりあがり寿

Shiriagari
漫画家のしりあがり寿です。皆様、受賞おめでとうございました。
今回の審査の依頼は「最近の映像ってどうなっているのかな?」と興味本位で受けたのですが、見た作品はみんな素晴らしいのばっかり。僕も、実は大学時代に映像をやっていたんですが、そのころは学校にカメラ1台とビデオデッキ1台しかなくてしょーもないものしか作れなかったのですが、今回の作品は、新しくて、新鮮で、レベルの高い豊かな映像が粒ぞろいで、審査するのに凄い苦労したんですよ。

そのなかで、頭ひとつ抜け出たのが、大賞の『ニコトコ島』でした。「デジタル」とか「パソコン」の時代に、すごく手作り感あふれる映像で、一つの画面の中にちっちゃーな事から、大きな事まで、くだらなーい事から、大切な深ーい事まで入っていて、それがユーモラスに語られて長い時間飽きさせない。素晴らしいとおもいましたね。新鮮なスタイルの作品で、「オレもあういうの作ってみたい」と思う人がこれからどんどんでてきそうな、新しい可能性を感じました。
もう一つ、僕が好きだったのが『消えうせる骨』。昔見たATGのような暗めの映像が好みというのもあるのですが、なんというか、一つ一つの力強いシーンを積み重ねいって、分かりやすいメッセージや結論に逃げずに、自分の伝えたいことを伝えようとする姿勢が、本人はそんなつもりじゃなかったかもしれませんが、「いいなー。若いなー。」と思いました。これから先に作られる作品の期待を込めて、優秀賞にさせていただきました。
他にも『循環』『ABU』『お話の力学』など新鮮に感じました。
物を作る人間として、非常に沢山の刺激を受けました。ありがとうございました。

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