2008年3月21日 (金)

アニメーションと実写の境界線が消える?

島村達雄 インタビュー

島村達雄●株式会社白組 代表取締役。東映動画スタジオで日本最初の長編アニメーション「白蛇伝」製作に参加。サントリーCMで日本ではじめてカンヌ国際広告フェスティバル入賞。個人制作アニメーションに「月夜とめがね」「幻影都市」など。イメージフォーラム映像研究所 アニメーションコース講師。
白組●映画作品のVFX(特殊効果)では、日本アカデミー賞など多くの映画賞を獲得した 『ALWAYS三丁目の夕日』や、その続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』など、ゲームのオープニングCGでは『テイルズ・オブ・デスティニー』 『RULE OF ROSE』など、2D, 3Dのアニメーションや特殊効果映像を企画製作。

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2008年3月 5日 (水)

アニメーションとはかけ離れているかもしれない「軽さ」と「速さ」

講師の声
田名網敬一 インタビュー (2008年3月4日 )


田名網敬一●1936年東京生まれ。グラフィック・デザイナー、映像作家。京都造形芸術大学教授。イメージフォーラム映像研究所特別講師。アニメーションや版画、イラストレーション、エディトリアル・デザインなど多方面で活動するなか、70年代より実験映像を制作。国内外での上映暦多数。

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2007年10月 9日 (火)

実験映画の醍醐味

映像は今日のヴィジュアル・アーティストにとって一つの表現手段となった。しかしそれはふつうのテレビやコマーシャルの映像とどこが違うのか? 映像はどこからアートになるのか?

現代詩人とコピーライターが同じ「言葉」を用いながらアートとビジネス、無償の個の表現行為とマス社会での利潤追求の経済活動という正反対な方向へすすむように映像でもアートとしての映像(脱マーケットの個的な表現行為)とビジネスや産業のための商品(マスマーケットと大量消費)とでは、その向かう方向も意味もまるで違っている。

コマーシャルやビデオクリップが何度か見るうち飽きてしまうのに対し、詩がくりかえし読まれ音楽がくりかえし聞かれ演奏されるように、アートとしての映像も、多様な意味を生みだす答えのない謎のようなところがある。すぐに意味が理解され、ただちにマス(大衆)に受け入れられる単純さとは別の魅力がそこにはあるのだ。一種の「深さ」と言ってもいい。それは作者個人の内的イメージから探しだされ紡ぎだされるものだからこそ、唯一無二であり信用できるものなのだ。
(西嶋憲生)Nishijima_2

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専任講師が語る:映像研究所はこんなところ

馬力のあるエンジンを作る

Kanban

萩原:映像研究所は、職業としての出口は明示していないわけでしょ。そういう意味では美大と一緒だよね。

西嶋:美大もそういうことを示せという時代になっていますよね。だけど映像研究所は表現者になろうとする人に向けているわけですよ。これは、もうこの研究所ができたときから一貫している。つまり職業教育をして業界に進もうとする場所ではないということは最初から一貫していて、いまもそうだと思うんです。就職先を紹介するということもない。本人が作りたいというモチベーションを持っていて、それを形にしていく、それを一年間を通して実践していくという場所ですよね。

萩原:僕は、イメージフォーラムというところは、もちろん表現者を育てるという場所ではあるんだけど、自分のモチベーションを持って入るというケースと、そうでないケースがあると思うんですよ。つまり、モチベーションがなくても、ここで表現の道が開けるのではないか、今まで体験したことのない自分を発見できるのではないかという場所でもあるのかなと思うんですね。というのは、研究生と話していると「この人本当に作ろうと思っているの?」と思う人がいるじゃない。ところが授業に出ることによって、また我々との人間的な接触によって、モチベーションが芽生えてくるというか発見できる人がいる。そういう場所でもあるのかなと思うんですね。もう一人の自分を発見できるという言い方ができるかもしれない。それが本当の自分かも知れないという・・・。

かわなか:そういうことが重要なんですよ。要するに、一般的には、映画を作るためにはいろいろな技術が必要であると思われているんですね。実は、そんなものはなくても映画は作れる。だけど、では何を核心にして作ればいいのかということになると分からないわけですよ。そういう中で、何の経験もなくイメージフォーラムに入った研究生が、「あっ、これでいいのか」という発見をする。それはなぜかというと、この研究所はメソッドを教えている学校ではないからなんです。技術を掲げて、それを習得すれば映画ができるというふうには教えていないから発見できる。最も重要なのは、表現するためのエンジンであるということなんです。飛行機や車を例にすると、きれいなデザインを教えるところではなくて、馬力のあるエンジンを作ることを教えるところである、ということではないかと思うんです。

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